大学進学に必要な4つのスキル
大学進学のプロセスは11年生・12年生から本格的に始まりますが、実は9年生から準備は始まっていることを知っていましたか?
前回のブログ「今から出来る大学進学の準備(学年ごと)」では、大学進学に向けての具体的な準備について書きました。
今回は、その準備をサポートする4つのスキルをご紹介したいと思います。
以下のスキルは、大学進学に役立つだけではなく、大人になってからも活かせるライフ・スキルです。だからこそ、早くからこれらのスキルを身につけることをお勧めします!
1. Self-awareness 自分を知る力
大学進学の中心にあるのは、もちろん、自分自身。
どの大学に行って、何を学びたいか。将来何のお仕事をしたいか。
勉強に限らず、どんな人に囲まれて、どんな経験を得たいか。
それらの答えを出すには、まず今の自分を理解する必要があります。
価値観、持っているスキルや才能、今までの経験。全てを含む「自分」を知る事が、大学進学の準備となる最初のステップになります。
そして、自分を知ると、アプリケーションやエッセイを書く際に、簡単に自分の「Who you are」を語れるでしょう。
2. Growth mindset 「自分ならできる」と信じる力
スタンフォード大学心理学教授のDr. Carol Dweck によると、成長思考(growth mindset)を持つ人は、「やればできる」といった前向きな考えを持っており、失敗からも学ぶ事ができ、成果を上げられる様です。
大学進学に限らず、人生では思い通りにいかないことや、がっかりしてしまう結果が出る時がありますよね。
究極、結果はコントロールが出来ないとしても、「結果をどう捉えるか」はコントロールできる。つまり、その経験から何を学んで、次どう活かすかが大切になってきます。
こういった考え方が出来れば、全ての経験から宝物を見つけ出す事が出来、失敗に恐れず、どんどん夢に向かって挑戦する事ができます。
大学進学エッセイに欠かせない生徒のライフ・ストーリー。大学は、何も完璧な生徒を探しているわけではありません。それよりも、今までの経験を通して、何を学んだか、自分の何がどうやって成長したか、自分をどうやって活かしたか、を理解したいのです。
そして、それを理解することで、生徒の将来のポテンシャルも大学に伝わります。だって、一回困難を乗り越えられたなら、次も絶対乗り越えられるから。
3. Communication 自分を伝える力
コミュニケーションとは、気持や意見などを、口頭や文語などを通じて相手に伝えること。
今話題のChatGPT など人工知能ツールが社会で普及されていく中ですが、自分で考えや自分なりの答えを出し、自分の言葉で表現することはことはAIには真似できないスキルです。
皆さんご存知のように、アメリカ大学のアプリケーションには、進学エッセイがありますが、これも一種のコミュニケーションなのです。
大学に、自分の「Who you are」と「可能性」を最大限に示し、理解してもらうこと。
また、大学進学エッセイは特殊なもので、魅力的なストーリーを通して、人の心を惹きつける書き方をすることも大切です。
この様な要素を一つのエッセイに全て含ませることはそうそう簡単なことではありませが、正しいノウハウとサポートで、書く力を身につける事ができ、自分を伝えるスキルを伸ばす事ができます。
4. Professionalism 自分を活かす力
高校生とやり取りをしている際に、たまにビックリする事があるんですが、それは、メールの書き方!
流行り語を使っていたり、フォーマットが間違っていたりと、多々気になることがあります。
アドミッションオフィスで働いていた頃は、プロフェッショナルなメールを書けるか書けないかで、正直、生徒の印象がガラッと変わってしまいました。
メールの書き方、レジュメの作り方、先輩や先生とのネットワークの仕方。
社会に出てから必要とされるスキルですが、私も今になっては、「もっと早く知っていたらよかった!」と思うことが沢山あります。
残念ながら、学校では、こう言った大人や社会のエチケットを教えてくれません。
なんと言っても、社会の礼儀やエチケットは大きく印象を変えますので、早いうちに高校生に身につけて欲しいスキルです。
スキルというのは、生まれ持ったものではなく、知恵と努力でいつでも伸ばせるもの。
だからこそ、高校時代から生涯価値のあるスキルを身につけて欲しいな、と私は思っています!